特別な日に贅沢をしたいとき、真っ先に浮かぶのが鰻だ。私がたまに食べに行く鰻屋いくつかあるのだが、またいきたいと思う鰻屋に、久しぶりに出会った。
その前に私が思い入れのある店を3つ紹介したい。深谷『うな平』、沼津『冨久家』、富沢町『㐂久川』の3つだ。『うな平』は家のお墓の近くにあり、子供の頃から鰻と言ったら『うな平』の鰻が浮かんでくる。『冨久家』は友人に近年薦められたお店。『㐂久川』はこの記事を書きながら閉店を知りショックをうけている。オフィスに近く、たまに浮気もしていたが20年弱、土用の丑の日はほとんどこの店の鰻重を食べていた。3店に共通するのが関東風の蒸して焼いたふっくらした鰻だ。タレも3店とも甘すぎないやや辛口だ。そしてどの店も鰻にしてはかなりリーズナブルだ。
話は戻るが『加根古』は私の住む小金井市と三鷹市の境の三鷹市側にある。見たところ鰻は店で捌いてはいなそうであった。しかし前述した3つの鰻屋に通じるのだが、甘すぎない辛めのタレ、関東風のふっくらした蒸し焼き具合、最高に私好みであった。さらに釜で炊いた米が絶品なのである。つまみで食べた鶏つくねや、豚バラのしそ焼きなども、とても美味しかった。会計もリーズナブルで自分の財布でも、たまには通える価格だ。
家からこんなに近いところに、こんなに美味しい鰻屋があったとはもっと早く知っておきたと思うばかりであった。
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