30 3月 2025, 日

​JR東海は、東海道新幹線において新たな上級クラスの座席として「完全個室」と「半個室」を順次導入

​JR東海は、東海道新幹線において新たな上級クラスの座席として「完全個室」と「半個室」を順次導入する計画を発表しました。​これらの座席は、ビジネス環境の向上や移動時間の快適性を重視し、多様化するニーズに対応することを目的としています。​

完全個室タイプの座席(2026年秋導入予定)

2024年4月、JR東海は東海道新幹線に完全個室タイプの座席を導入する計画を発表しました。​この座席はN700S車両の一部に設置され、高いプライバシー性と快適性を提供します。

主な特徴は以下のとおりです:

  • プライベート感とセキュリティを確保:​扉付きの個室空間​
  • ビジネス利用に最適:​オンライン会議や静かな作業環境に適した設計
  • 快適な設備を完備:​個室専用Wi-Fi、レッグレスト付きリクライニングシート、個別調整可能な照明・空調・放送機能​
  • 設置数:​1編成あたり2室を予定

この完全個室は2026年秋のサービス開始を予定しており、運行区間や価格の詳細は今後発表される見込みです。

半個室タイプの座席(2027年度中導入予定)

2025年3月、JR東海は「半個室」タイプの上級クラス座席を追加導入する計画を発表しました。​この座席はグリーン車の一部を改装し、より手軽にプライバシーを確保できる仕様となります。​

主な特徴は以下のとおりです:

  • 鍵付き扉を設置:​通路との間に仕切りを設け、高いプライベート空間を提供​
  • 大型バックシェル採用:​リクライニング時も周囲を気にせずくつろげる設計​
  • レッグレスト付きシート:​長時間移動でも快適に過ごせる仕様​
  • 専用Wi-Fi・荷物スペース完備:​利便性を向上
  • 座席の向きを転換可能:​対面利用にも対応
  • 設置数:​1編成あたり6席を導入(グリーン車の一部を改装)

半個室はN700S車両の10号車に設置され、2027年度中にサービス開始予定です。​詳細な運行区間や価格については、今後順次発表されます。

導入の背景と目的

これらの新しい座席の導入は、以下のような目的を持っています

  1. ビジネス需要の取り込み:​移動中のオンライン会議や静かな作業環境を求めるビジネスパーソンのニーズに応えるため。
  2. プライバシーを求める個人客への対応:​周囲の視線や会話を気にせず、静かに過ごしたい個人旅行者のため。​
  3. グリーン車との差別化と新たな収益モデルの構築:​より高価格帯のサービスを提供し、多様な乗客層を取り込むため。​
  4. インバウンド需要の拡大を見据えた取り組み:​訪日外国人旅行者、特に富裕層向けの魅力的な移動手段を提供するため。​
  5. 快適な移動空間の提供による新幹線の価値向上:​移動時間そのものを有意義に過ごせる空間を提供し、新幹線の価値を高めるため。

これらの取り組みにより、東海道新幹線は単なる移動手段から、より快適で多様なニーズに応える移動空間へと進化することが期待されています。

東海テレビ放送+4Re-urbanization -再都市化-+4ライブドアニュース+4

TBS NEWS DIG+4Re-urbanization -再都市化-+4東海テレビ放送+4